オミクロン株 今後は?

オミクロン株、今後は?

現在、日本ではBA1.1というタイプが主流です。報道にもありますが、第5波のデルタ株と比較すると伝播は早いものの症状は上咽頭中心で肺まで達することは少なく、症状は比較的軽いようです。その中でBA2という変種が出現しています。これは別名ステルスオミクロン、と言われております。BA.2系統の世代時間は、BA.1系統と比べ15%短く、実効再生産数は26%高いことが示されていて、BA.1系統とBA.2系統との重症度の比較については、動物実験でBA.2系統の方が病原性が高い可能性を示唆するデータもあるものの、実際の入院リスク及び重症化リスクに関する差は見られないとも報告されています。(https://www.niid.go.jp/niid/ja/2019-ncov/11011-covid19-ab75th.html)理由はオミクロンに感染してもT細胞を主体とする細胞性免疫が比較的保たれているためと考えられます。BA.2は現在英国、ノルウェー、デンマークで流行しております。デンマークの報告では2022年初頭から、オミクロン株亜種BA.2の症例数が急激に増加し、デルタ株からBA.2へ再感染が多く確認されています。全ゲノム解析に成功した263例中187例(71%)でBA.2への再感染が確認され、(53%)がデルタ株からBA.2への再感染、(18%)がBA.1からBA.2への再感染でした。2月中旬の段階では、BA.2が全体の88%を占めていることが確認されています。20歳以下が大多数で140例(70%)で、ワクチン接種状況は、47例(89%)が未接種だったようです。幸い症状は軽症のようで入院例はないようです。(https://en.ssi.dk/news/news/2022/reinfection-with-different-subtypes-of-omicron-is-possible)

BA.2は今後、日本でも徐々に広がっていくものと思われます。若い世代中心に広がっていき、軽い「かぜ」と感じられて治っていくと思いますが、基礎疾患を持っている人や老人は、肺炎の可能性もあるので今まで同様の予防が大切です。  ・・・仮にデルタ株のような後遺症がほとんどなければ そろそろ5類にしてもいいのではないかと思いますが・・・。   政府は4回目の接種のめどが立ったとの報道。  5類はまだ先の話のようですね。              2021.3.11