年を取ってくると認知症が気になってきます。今回は楽器と認知症についてイギリスの報告をご紹介します。
International journal of geriatric psychiatry. 2024 Feb;39(2);e6061. doi: 10.1002/gps.6061.
「楽器の演奏を作業記憶と実行機能に分けて検討した結果、楽器、特に鍵盤楽器の演奏が認知症を防ぐのではないか」という結論です。
頭を使って指を動かすことが認知症を防ぐと言われてきました。囲碁、将棋もその一つでこれも注目されております。これらは楽器よりはるかに頭を使うと思いますが運動という点でははるかに劣ります。楽器は指の動きが早く脳への刺激がより大きいと考えられます。脳を使い指を動かし、声を出す。時には足でリズムをとる。動かせるところはできるだけ動かすことが脳の健康には必要なのでしょう。 囲碁、将棋をされている方もなにかしら「楽しくできる」運動(スポーツ)を探してください。 楽器だって何歳から始めても遅くないと思います。 (2024.2.26)