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今回は身近な歯の話です。
最近、心臓病や脳梗塞などで抗血小板薬(血栓が起こらないように
血をさらさらにするくすり=血を固まりにくくする)を処方されている患者さんが
増えております。
 さて、そのような薬を飲んでいる患者さんが抜歯をすることになった場合
どうしたらいいのでしょうか。
 1 抜歯で出血するため薬を一時やめる
 2 薬をやめることによって血栓ができやすくなるため多少の出血には
   目をつぶってもくすりをやめない
大きくこの2つに分かれると思います。
知り合いの歯科医に意見を求めたところ、「そりゃあ薬を中止してほしいよ!」
と切実にお話されました。
一方循環器専門の先生方は「薬を中止するのは危険だから続けるべきだ。
抜歯の出血は多少時間がかかっても圧迫などをして止血するべき。」と
お話になります。
 私はケースバイケースで考えますが一般的には薬は続けるほうがいいのでは
と考えております。特に薬剤溶出性ステント(心筋梗塞などのとき
冠状動脈に入れるパイプ)を入れている患者さんには薬を中止してはいけないと
考えております。というのは、実際、抜歯で薬を中止して再度心筋梗塞に
なってしまった症例報告があるからです。ステント内血栓症の発生率は0.5%
といわれておりますが一度発生するとその死亡率は50%にもなるという報告も
あるとのことです。
 意外と高度な判断を求められます。医学には100%はありえないので。
                                (2008.6.13)
  
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